7月5日にアップしました当サイトの記事「ドローン初心者にオススメ!傑作小型ドローン「Tello」」はドローン初心者に向けて、ドローンを飛ばす楽しみを知って頂くことを目的に配信しました。
しかし、ドローンを飛ばす楽しみはまだまだここから。さらにワクワクするような素晴らしい体験ができるのもドローンの魅力です。
そこで今回は「トイドローンから本格的な空撮ドローンへステップアップ!」と題して、本格的な空撮をドローンでおこなうために知っておきたい知識を紹介していきたいと思います。
①トイドローンと本格的な空撮ドローンの飛行性能の違い
手のひらサイズのトイドローンと比べると、本格的な空撮ドローンは機体が大きくなります。大きくなるということは機体の重量も重くなり、そのほとんどは200g以上になりますので、航空法の規制対象となります。下記の図のように、飛ばすことができるエリアや飛ばし方が限定されますので十分注意してください。
また、機体が大型化した分、リポバッテリーの容量も増えて飛行時間が長くなる傾向があります。これはフライヤーにとっては大きなメリットで、出先でバッテリーの残量を気にせず思い切り飛行させることができるでしょう。
また、本格的な空撮ドローンは機能も豊富に用意されています。特に充実しているのが安全に対する装備です。機体にもよりますが、機体の周囲の障害物を感知するためのセンサーが各方向についていたり、フェールセーフ機能で、電波が途切れたりバッテリー残量が減った時に機体を安全に手元まで戻すための機能が充実しています。このあたりはトイドローンにはない部分ですし、機体サイズが大きくなるに従って危険性も増大しますので、こういった機能は必要になってきます。
飛行性能そのものはトイドローンと空撮ドローンではまったく異なります。機体が大きくパワーがあるので外乱に強く、GPSやジャイロセンサーのサポートもあり、定点でしっかりと機体を保持してくれるため風が強い日でもブレのない美しい空撮をおこなうことができます。また、スピードが出る機体も多くなってきているので、被写体が動くものでもしっかりと追いかけながら撮影することができます。トイドローンはドローンを飛ばす楽しみを覚えながら空撮も知ることができる、というものですが、空撮ドローンは本格的な空撮をおこなうために、機体の飛行性能そのものも大きくパワーアップしている、というイメージを持ってもらえれば良いでしょう。
②トイドローンと本格的な空撮ドローンの空撮性能の違い
一方、空撮ドローンのもうひとつのメイン機能である空撮性能はどうでしょうか。トイドローンのほとんどはカメラが機体に内蔵されていますが、本格的な空撮ドローンはカメラはジンバルに搭載されています。つまり、トイドローンは機体が傾けば映像も傾いてしまいますが、ジンバル付きの空撮ドローンの場合、機体が傾いたり揺れたりしても、その動きはジンバルが吸収してくれるので、映像そのものに影響はありません。また、ジンバルは遠隔で操作できますので、カメラを左右に振ったり(パン)、下を向けたり(チルト)させることで機体の向きを変えず画角を変更することもできます。
また、カメラそのものもまったく性能が異なります。最新のDJIドローンですと4Kでの動画撮影は当たり前のようにでき、中には8Kでタイムラプスを撮影できるものもあったり、ズーム機能が搭載されていることで無理に被写体の近くに行かなくても撮影が手軽に行えるようになっています。
さらに、代表的なDJIの空撮ドローンには機体を特殊な動きをさせて撮影をすることができたり、動く被写体を追いかけ続けて撮影するモードなども搭載されています。この場合、撮影は機体(カメラ)に任せてしまい、自分は飛行に専念することができます。こういった機能はトイドローンでは難しく、撮影すること自体はできますが、その出来栄えは空撮ドローンの比ではありません。初めて本格的な空撮ドローンで撮影すると、ここまで美しく映像に残すことができるのか!と驚くはずです。それだけ最近のドローンの空撮性能は進化しています。
③本格的な空撮ドローンを飛行させる際の注意点
空撮ドローンを飛行させる際はほぼ必ずアウトドアだと思いますので、まずは周囲の安全に十分に注意しましょう。また、あまりに風が強い日は無理をせず飛行を自粛するようにしましょう。先述したとおり、200g以上の機体は航空法の規制対象となりますので航空法で定められたルールも必ず守るようにしてください。
また、機体は大型になればなるほど動きがもっさりと鈍感になってきます。早めの舵で、しっかりと舵が効いてくるまでの時間を考えながらコントロールする必要があります。さらに機体の大型化はそれだけ危険性も伴いますので、電源のオンオフやブレードの回転には十分に注意してください。
空撮ドローンはドローンの魅力が最大限に詰まったものです。価格はトイドローンに比べたら高くなってしまいますが、それだけの性能を持っておりできることも格段に多くなります。トイドローンから入門してドローンを楽しみ、もっと深く知りたいと思ったら、ぜひ本格的な空撮ドローンにステップアップしてみてください。
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