早いもので2019年もあと1週間で終わりを迎えようとしています。そこで今回は激動の2019年ドローン業界を振り返り、今年あったことをベスト10方式で振り返っていきたいと思います。2020年はさらにドローン業界が発展することは間違いなく、来年はどんなサービスや機体が登場するか、今から楽しみですね。
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10位:水中ドローンがますます活況に!
2018年の重大ニュースでもランクインした水中ドローンですが、2019年はますます注目される存在に。より手軽に使え、その用途も水中の撮影だけでなく、水中の探査やインフラ検査、そして漁業に至るまで幅広い用途に応じた機体が準備され、2020年は間違いなくさらに広がりを見せることでしょう。
9位:デンソーが可変ピッチドローンで橋梁点検サービスに参入
※出典:デンソープレスリリースより
以前よりデンソーが開発をしていたドローンを使った橋梁点検サービスがいよいよ開始されました。このドローンは、RCヘリのように可変ピッチ機構を備えており、強風にも耐えうる耐風性と橋梁近くでの安定性を兼ね備えたものとなっており、固定ピッチが一般的なドローンにおいて注目すべき存在となるでしょう。
8位:国内でドローンの展示会が盛大に開催!
2019年は3月にJapanDrone、4月に国際ドローン展とドローンの展示会が続きましたが、2018年の比較して明らかに内容がパワーアップ。大きな盛り上がりを見せていました。特に大手企業の参入、ブース出展が多く、一時期のドローンスクールばかり、の状態から機体メーカー、ソフトウェアメーカー、サービスプロバイダー、そしてスクールとバランス良く配置されており、2020年も注目のひとつです。
7位:ドローンスクールはますます増加傾向に!
そのドローンスクールですが、最大手のJUIDA認定ドローンスクールだけで200校を超えており、その増加具合はとどまるところを知りません。既に1都道府県に5校以上ある計算になり、今後はより特化した内容やコース、そしてインストラクターの質などが問われてくる時代になってくるのではないでしょうか。
6位:プロドローン「SUKUU」に度肝を抜かれる!
2019年に発表されたドローンの中で、一番のインパクトがあったのがPRODRONEの「SUKUU」ではないでしょうか。対話型救助用パッセンジャードローンとして発表されたこのドローンは、人を乗せて運ぶことができるもので、最初に展示されたJapanDrone2019の会場でもひときわ目立つ存在でした。要救助者を乗せて運ぶことができるというコンセプトはこれまでになかったもので、今後の展開(法的な面も含め)に注目です。
5位:楽天が離島へのドローン商用配送サービスを開始
ECサイト「楽天市場」を運営する楽天は、ラストワンマイルをドローンによる配送で実現したい企業のひとつ。そんな楽天が東京湾にある唯一の自然島「猿島」へ、ドローンを使って商品を届けるサービスを西友と始めました。離島における一般利用者を対象としたドローンによる商用配送サービスは、国内初の取り組み事例ということで、こちらも今後の展開に注目したいトピックスです。
4位:次は農業領域!DJI「P4 MULTISPECTRAL」登場!
2019年はますます産業用へ注力してきたDJI。そんなDJIが精密農業の領域をカバーすべく出してきたのが「P4 MULTISPECTRAL」です。この機体が圃場の上空を飛行すると作物の健康状態を把握することができ、そのデータをベースに追肥などがおこなえます。3軸ジンバルには、RGBカメラ1台+ブルー/グリーン/レッド/レッドエッジ/近赤外線の帯域の5台のマルチスペクトルカメラアレイが搭載され、常に圃場を監視しながら作物の生育を数値で判断することができます。
3位:産業用も独占!「Matrice200 V2シリーズ」
2019年前半のDJIの最も大きな話題は、この「Matrice200 V2シリーズ」でしょう。見た目からして堅牢な設計かつ豊富なカスタム性を組み合わせたこのシリーズは、さまざまな産業領域で活躍できるプラットフォームとして開発されており、次代の産業用ドローンの根幹を担う機体として、DJIの多くのノウハウが凝縮されたものとなっています。
2位:東京モーターショーでFAI公認ドローンレース開催!
※出典:株式会社A.L.I. Technologies プレスリリースより
会期が長くなり、さまざまな催し物をおこなうことで客足も好調だった今年の東京モーターショー。500機のドローンが空中を舞ったのも大きなニュースでしたが、それ以上にインパクトがあったのはFAI公認のドローンレースが開催されたこと。国際航空連盟公認の国際大会は日本では初で、大いに盛り上がると同時に、今後のドローンレースの行方が大いに気になるところです。
1位:DJI「Mavic MIni」が爆発的大ヒット!
そして1位はやはりこの機体の登場でしょう。DJIの人気小型ドローンシリーズ「Mavic」の最新機は非常にコンパクトな「Mavic Mini」。注目は日本の航空法に合わせて199gという設計を施した日本仕様をDJIが出してきたこと。これはDJIの歴史の上でも初めてのことで、それだけで大きなインパクトがあります。さらに、小型ながら高画質カメラと3軸ジンバルを採用するなど、本格的な空撮ができるあたりさすがDJI。2020年もDJIの新製品に期待したいですね。
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