豊富なラインナップで業界を席巻!DJI最新産業用ドローンコレクション

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世界のドローンシーンをリードするDJIですが、DJIのプロダクトというと、これまでは空撮やカメラジンバルのイメージが強いものでした。

しかし、昨年くらいから、DJIはそれまで培ってきたドローン開発のノウハウを生かした産業用ドローンの開発に注力し、次々と産業用ドローンの新製品を発表してきています。

今回はそんなDJIの最新産業用ドローンについて紹介していきたいと思います。

P4 MULTISPECTRAL

2019年8月に発表された「P4 MULTISPECTRAL」は、Phantom4 Proをベースにした農業向けの産業用ドローンです。農業といっても農薬散布目的の機体ではなく、マルチスペクトル画像システムによって作物の生育状況を把握し、データを元に的確な対策を施す精密農業をサポートするための機体となっています。

機体に下部には、6眼に見える最新のマルチスペクトル画像システムを搭載。このカメラはジンバルに搭載されているので安定した条件でデータ収集をすることができます。このカメラにはRGBカメラ1台とブルー/グリーン/レッド/レッドエッジ/近赤外線の5つの帯域で情報を収集することができ、それぞれが2MPの性能をもったカメラとなっており、さらにグローバルシャッターに対応。

また、機体の上部に取り付けられたスペクトル日照センサーが太陽放射照度を捉えることで、1日の間に、違った時間帯でデータ収集をする際もその精度をより高いものにし、取得したデータは一貫性の高いものとなっています。この情報は、後処理のデータと組み合わせると、非常に正確なNDVI測定結果を生成することが可能です。

さらに、この「P4 MULTISPECTRAL」のすごいところは、NDVI分析とRGBライブ映像を随時切り替えることができ、視覚的に注意すべきポイントを見逃さないようになっています。

他にもこれまで測量用ドローンで培ってきたTimeSyncシステムを搭載しているため、画像を撮影する位置はcm単位で正確な測定値として得ることができます。さらに、「P4 MULTISPECTRAL」は、D-RTK2モバイルステーションとNTRIPとの互換性をもっているため、インターネットに接続することなくRTK測位の精度を向上させることが可能です。

農業は今後大区画化が進み、ビッグデータで作物の生育や追肥の量などを決めていく精密農業の時代がやってきます。そんな際に、この「P4 MULTISPECTRAL」の活躍が見られることでしょう。

Phantom4 RTK

こちらは測量用ドローンである「Phantom4 RTK」です。ベースはやはり空撮のスタンダード機「Phantom4 Pro」をベースとしており、低い高度を飛んで正確なマッピングをおこなうことができる機体となっています。

この機体の最大の特徴は小型機ながら機体にRTKモジュールを搭載していることと、1インチCMOSセンサー搭載の高性能カメラを3軸ジンバルに取り付けていることです。

機体に直接統合されたRTKモジュールは、この機体の位置情報をcm単位で判別することができる仕組みとなっており、cmレベルの測位データをリアルタイムに提供し、安定した飛行をしながら、複雑な測量をおこなうことができるようになっています。

この機体に搭載されたTimeSyncは、「P4 MULTISPECTRAL」のところでも説明したとおり、測位モジュールを最大限活用するために、フライトコントローラーとカメラ、RTKモジュールを絶えず調整するシステムとなります。このシステムは撮影した画像1枚1枚に非常に正確なメタデータを与えることが可能です。

また、3軸ジンバルに搭載された高性能なイメージングシステム(カメラ)は、1インチCMOSセンサーを搭載し、最高レベルの画質で撮影が可能なだけでなく、メカニカルシャッターを搭載しているため、ローリングシャッター現象を起こすことなく、空を飛びながら撮影をすることができ、マッピングや情報の取得などをシームレスに、効率的におこなうことができます。

さらにDJI「GS RTKアプリ」と連携させることで効率よく、データ収集やミッションを設定することができるなど、細部まで考え抜かれた仕様は見事なもの。

i-Constructionによるドローンを使った測量について、この「Phantom4 RTK」にかかる期待は大きいものがあります。

Mavic2 Enterprise

この機体は、昨年発売された空撮ドローン「Mavic2」の産業用バージョンで、「Mavic2 Enterprise」と「Mavic2 Enterprise Dual」の2つがラインナップされています。

「Mavic2 Enterprise」には12MP1/2.3インチCMOSセンサー搭載のズームカメラが採用されており、ダイナミックズームは光学2倍ズームとデジタル3倍ズームが可能。一方、「Mavic2 Enterprise Dual」は、FLIR社製放射サーマルセンサーを内蔵した可視画像と熱画像の療法を捉えることができるカメラが搭載されています。

これらは、機体の上部に用意された拡張ポートにさまざまなアクセサリーを取り付けることで、用途に応じた機体に変化させることができます。例えば「M2Eスポットライト」を使用すると、暗い場所でも遭難者に光を届けることができますし、「M2Eスピーカー」は拡声スピーカーですので、パイロットや作業中のメンバーに効果的に指示を出すことができます。また、衝突防止用の「M2Eビーコン」があれば、夜間での飛行時でも周囲から自分の機体が飛んでいることが分かります。

さらに、この「Mavic2 Enterprise」には、「Mavic2」に搭載されていた全方位衝突防止センサーを含む進化したフライトオートノミーが搭載されていますので、産業用ドローンの中でもその飛行安定性は抜群のものとなっています。

非常にコンパクトでどこへでも持っていけるため、災害発生時の初動捜査や夜間の捜索でもその力を発揮してくれそうな「Mavic2 Enterprise」。小型の機体と思って侮ってはいけない実力をもっています。

まとめ

このようにDJIはドローンが活躍するであろう領域それぞれに、素晴らしい性能と仕掛けを持ったドローンを次々と投入してきています。産業用ドローンがこれから広まっていくであろう中で、この流れは止められるものではなく、DJIもますます産業用ドローンのラインナップを拡充していくことでしょう。次の機体がどんなものか、今からワクワクしますね。

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