世界的ドローンメーカー・DJIの歴史【後編】

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ホビー用途、産業用途にかかわらず、ドローンを飛ばしている人ならば絶対知っている世界的なドローンメーカー「DJI」

ドローンによる空撮を一気にスタンダードにした「PHANTOM」シリーズや、小型ドローン「Mavic」シリーズ、プロの現場でも通用するようなハイエンド機まで幅広いラインナップであらゆる領域に進出しているこの企業は、創業からわずか10年で世界のドローンのトップシェアを占めるようになり、その勢いはますます加速しています。

【前編】では2005年の創業から2014年に発売された「PHANTOM2 Vision+」までを紹介しましたが、今回は機体ラインナップが一気に広がった2014年以降を見ていきたいと思います。

ハイエンド機「INSPIRE」登場!

ハイアマチュアモデルとして爆発的なヒットとなった「PHANTOM」ですが、この主力シリーズとは別に、DJIはさらにハイスペックな機体とカメラ、ジンバルを搭載したプロユースの機体「INSPIRE」を2014年にリリースしました。この機体が画期的だったのは、離陸後にモーターやプロペラの付いているアームを上部に持ち上げることで、カメラの周囲に360度クリアな空間を作ることができるようになった点でしょう。

さらに3軸ジンバルと高画質な撮影が可能な高性能カメラを一体化させ、従来よりもさらに美しい空撮をおこなうことができるようになりました。

これによりそれまでハイアマチュアの域を出なかったドローンによる空撮が、プロに現場でも通用するものとなり、新しいビジネスが誕生するようになったのです。

DJIのハイエンドモデル「INSPIRE」の最新作「INSPIRE2」。ドローンによる空撮のプロの現場まで通用するように進化させた大傑作機である。

小型折りたたみモデル「Mavic Pro」登場!

「INSPIRE」リリース後も開発の手を止めないDJI。

まず「PHANTOM」は2015年に正常進化バージョンである「PHANTOM3」をリリース。
各部の性能がアップし、DJIアプリ「DJI GO」との組み合わせで、多くの新規ユーザーを獲得しました。

そして、次にDJIが狙ったのがより手軽にドローンによる空撮を楽しみたいライトユーザー層でした。

このマーケットに対応させる機体として2016年に登場したのが「Mavic Pro」です。
この機体が画期的だったのは、アームを折りたたむことで、機体をコンパクトにすることができ、どこへでも簡単に持って行けるようになったことです。
しかも3軸のジンバルに4K対応のカメラも搭載されており、ライトユーザー向けとは思えないほどのハイスペックを誇るこの機体は、新しいユーザー層の掘り起こしに成功した機体となりました。

アームを折りたたむことで携帯性をアップさせた小型ドローン「Mavic Pro」。手軽の本格的な空撮が楽しめるようになった。

小型機から産業用までラインナップを拡充するDJI

2016年以降、DJIはそのラインナップをさらに拡大させ、あらゆるシーンに対応できる機体を次々と開発しています。

小型機では「Mavic Pro」よりさらに小型の「SPARK」、さらに「Mavic Pro」を進化させた「Mavic Air」を2018年にリリース。
ハイアマチュアモデルの「PHANTOM」はその後、「PHANTOM4」から機体の5方向に衝突防止のセンサーを取り付けた「PHANTOM4 Pro」へ進化しています。

また、ハイエンドモデルの「INSPIRE」は「INSPIRE2」へとパワーアップ。
機体を進化させただけでなく、映像関連の装備もよりプロユースに対応させたことで、現場で活躍するシーンがグッと増えるようになりました。

また、産業用に力を入れ始めたのもこの時期です。
産業用プラットフォームとしてそれまであった「S1000」や「S900」を「Matrice」シリーズへ集約。
最新の「Matorice200」では、さまざまな領域に対応できるような汎用プラットフォームとして、新しいフィールドへの進出を開始しております。

さらに、農業分野でのドローン活用を見越して、農薬散布用の「AGRAS MG-1」を開発。
これまで大型のシングルローターヘリでおこなっていた農業分野をドローンに置き換えるべく、それまで培ってきたノウハウを存分に入れ込んだ機体として大きな注目を集めています。

農薬散布用の大型ドローン「AGRAS MG-1」。DJIのプロダクトラインナップは、産業用のさまざまな分野に拡大を続けている。

終わりに

このようにドローンだけでも矢継ぎ早にリリースを続けているDJIですが、他にもハンドジンバル「RONIN」シリーズなど、撮影に関するアイテムも多くリリースしており、DJIのプロダクトによるカバー領域は空だけに留まっていない状況です。

2018年後半にはまた新型機のリリースも噂されており、ますますその動向から目が離せません。

DJIの歴史【前編】2005年~2014年

世界的ドローンメーカー・DJIの歴史【前編】

 

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