注目される物流領域におけるドローンの活用

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さまざまな領域で活躍を始めたドローンですが、その中でも大きな注目を集めているのが物流領域です。ドローンを使った物流は日本において大きな可能性を秘めており、現在各社がいろいろな実証実験をおこなっているところです。

今回はそんな物流・配送領域におけるドローンの活用について紹介していきたいと思います。

ドローンを活用した物流とは?

ご存知のように、日本の国土は山間部や離島が多く存在し、非常に多様なものとなっています。そんな日本での生活においてなくてはならないのが物流です。しかし、今後少子高齢化、そして働き手が少なくなっていく日本において、地方の山間部や離島まで満足のいく物流や配送サービスが発展、維持できるかは非常に不透明なところとなっています。

そんな山間部や離島の物流の将来に向けて、現在ドローンの活用が見込まれています。ドローンの特徴である人間が近づけないところへ簡単に行ける、というメリットを活かし、食料や日用品、医薬品のような緊急な物資の配送などが検討されています。

もし、ドローンによる配送が実現すると、例えば1週間で数回しかない船による配送に頼っている離島の物流事情や、山間部の集落への配送などが劇的に改善される可能性があります。船やトラックを出すにはコストがかかりすぎるくらいの物資の配送でも、ドローンならば低コストで、しかも欲しがっている人の手元まで届けられる可能性があります。こういった、物流におけるいわゆる「ラストワンマイル」の役割を担うのがドローンとなる可能性は大いにありえるでしょう。

また、こういった「ラストワンマイル」とは別に、ドローンが飛び交う高速道路のようなものを整備して、そこに物資を満載したドローンを飛ばし、中継基地まで物を運ぶ構想も持ち上がっています。こちらは大型のドローンで、長距離を飛ばし、途中の中継基地で充電をおこないつつ物資を運んでいくというもので、「ラストワンマイル」を担うドローンとは、ハブアンドスポークのようなシステムで、役割を分担しあいながら、ドローンによる配送網を全国に広げていく計画もあります。

それ以外では、災害時に緊急で支援物資や通信機器を孤立地域に持っていくような役割もドローンが担っている場合があります。こういった緊急時の輸送は地方自治体が地元のドローン関連企業と連携して対応していることが多く、災害の多い日本において非常に重要な役割を果たしていくのではないでしょうか。

物流に使われるドローンの特徴は?

ここからは、そんな物流や配送に使われるドローンの特徴について見ていきたいと思います。まずなんといっても必要なのは物資を搭載できるスペースです。これは主に機体の下部に格納スペースが用意されているパターンが多く見受けられます。中には、ドローンと格納スペースが別になっていて、目的地で格納スペースを切り離して去っていく…といった物流用のドローンもあります。この場合、利用者が高速でプロペラが回っているドローンに近づいて受け取らなくて良い、という利点があり、安全面に配慮された仕様といえるでしょう。

さらに必要なのは、重い物資を運ぶことができるペイロードです。物資を積めば積むほど重量は多くなり、ドローンにはパワーが求められます。しかし、ハイパワーであればあるほどバッテリーの容量を食ってしまいます。そこで飛行時間を確保するために、容量の大きなバッテリーが必要となります。しかし、容量の大きなバッテリーは、それだけで重量がかさんでしまうので、また機体の重量が大きくなってしまう…といったジレンマがあります。

そこで必要となるのが、効率も良いパワーソースです。燃費や重量とペイロードを計算し、いかに重いものを持ち上げつつ、長い時間飛行できるかを最新の物流用ドローンでは求められるようになっています。中にはモーターとバッテリーの組み合わせを諦め、エンジンを使ったドローンも開発されていますが、エンジンは燃費は良くパワーもあるものの、エンストのリスクやエンジンから出る振動対策などが必要となってきます。両者を使ったハイブリッドなドローンも開発されていますが、やはりメインはモーター+バッテリーの電動仕様となっていくのではないでしょうか?

まとめ

現在、日本では物流業者や小売業者、航空業者、そしてIT業界などからもさまざまなプレイヤーがドローンを活用した物流の可能性を模索して参戦しています。マーケット的にも非常に大きく、産業用ドローンの中でも主役となっていくであろう物流領域ですので、今後も注視してウオッチしていきたいと思います。

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