【その他の産業編】ドローン産業のこれからを探る! 第5回「国際ドローン展」レポート

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さる2019年4月17日〜19日に千葉県の幕張メッセで開催された国際ドローン展。

前回は、「国際ドローン展レポート【測量編】」と題して、特に最近注目を集めている「測量」分野に特化した機体やサービスを紹介してきました。

今回は測量以外の分野における最新ドローンを紹介していきたいと思います。

ALPSALPINE「架空地線の自動追尾点検ドローン」

アルプスアルパインは、今年の2月に関西電力、東芝デジタルソリューションズと共同で発表した「架空地線の自動追尾点検技術の試験導入」で使用されたドローンの実機をブースにて展示していました。

このドローンは、雷の直撃から送電線を守るために鉄塔に取り付けられている架空地線を目標に、電線の状態を自動で検査するもので、ドローンと電線の距離を自動で保ちながら追尾していくというもの。

機体の動きだけでなく、ジンバルも自動で架空地線をセンターにおいた位置に調整するということです。

従来は高所に人が登って検査をおこなうなど、非常に危険を伴う作業をおこなっていました。

ドローンに置き換えることでリスクの軽減と効率性の向上を図ることができそうです。

 

enRoute「AC1500」

農薬散布の領域で実績を持つエンルートが2019年モデルとして投入してきたのが、この「AC1500」です。

写真を見るとわかるとおり、機体上部が大きな蓋となっており、バッテリーを簡単に交換できるようになったことで、圃場での作業を効率的にできるようになっただけでなく、フタバ製の送信機も、離着陸アシスト機能が用意されるなど、オペレーターの負荷軽減を各所で取り入れています。

散布できる農薬は1フライトで1町歩。散布装置も豆粒剤と1キロ粒剤の2タイプがラインナップされています。

今後、日本の農業は大区画化が進んでいく中、こういった機体が日本の圃場を飛び回るシーンがますます多くなっていくことでしょう。


公式サイト https://enroute.co.jp/products/ac1500-new/

DJI/JUAVAC「QS4」

DJI製品を扱っているJUAVACブースに展示されていたのが、DJIの物資搬送用ドローン「QS」シリーズの4発機「QS4」です。

機体の下部に物資を搭載できる箱が用意されており、最大で6kgまでのものを詰め込んで飛行することが可能なこの機体は、防塵防滴仕様となっているため、普段の物資輸送だけでなく、自然災害発生時に孤立してしまった地域などに物資を緊急で輸送する、といったシーンでの活用も可能です。

また、機体の前方にはDJIのカメラを搭載できるようになっているので、FPVフライトや、赤外線カメラを搭載して夜間飛行をするなど、幅広い活躍が期待できます。

物資の輸送は測量や農業分野とともに注目を集めている領域だけに、今後の進化が気になる1機ではないでしょうか。

公式サイト http://skyseeker.jp/archives/products/qs400/

石川エナジーリサーチ「ハイブリッドフライヤー」

当レポートの「前編」でご紹介した「ビルドフライヤー」を展示していた石川エナジーリサーチは、それ以外にも注目の機体を展示していました。

この「ハイブリッドフライヤー」は、350cc無振動エンジンを機体の中心に配置し、このエンジンで発電した電気でアームの先端にあるモーターを回転させて飛行するハイブリッドなドローンとなっています。

その飛行時間はなんと180分以上とのこと。

12kgのペイロードでも約1時間飛行可能とのことで、産業用途で求められてくる飛行時間の部分を大きく改善できる可能性を持ったドローンとなります。

機体は「ビルドフライヤー」同様、オールマグネシウムボディとなっており、軽量かつ剛性の高い設計。

エンジンを搭載していますが無振動のため飛行に影響がなく、農業や物流、測量、検査、点検など幅広い分野で活躍が期待できそうです。

公式サイト http://ier.co.jp/index.html#category3

石川エナジーリサーチ「アグリフライヤー」

石川エナジーリサーチは、もうひとつ農業領域においても意欲作を投入してきました。

この「アグリフライヤー」は、機体に流量センサーを搭載し、常に一定の噴霧量に調整することができ、圃場において農薬を均一に散布することで品質を一定に保つことができるようになります。

機体は上部の大きな蓋を用意することで、農薬の交換を容易にできるような設計になっており、タンクの洗浄も簡単にできる便利な仕様となっています。

この機体も「ハイブリッドフライヤー」同様、軽量で剛性の高いオールマグネシウムボディを採用しており、アームも折りたたむことができるなど、扱いやすさも考慮した設計も見逃せない「アグリフライヤー」は、農薬散布の世界で活躍が期待できそうです。

公式サイト http://ier.co.jp/catalog.html

まとめ

2回に渡ってお届けした国際ドローン展レポート、いかがでしたでしょうか?

ドローンの世界は日進月歩。

次々と新しい機体やテクノロジー、話題が出てきます。

産業用ドローンの最新トレンドがどんなものなのか、どちらの方向に向かって進んでいるのか、少しでもご理解頂けたら幸いです。

今後もこういった展示会レポートをお届けしていきたいと思いますので、ご期待ください。

 

 

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