測量領域におけるドローンの活用と最新機種について

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12月中旬、東京のビッグサイトにおいて国際ロボット展が開催され多くの関係企業がブースを出展し、大いに賑わいました。そんな中でもドローンはやはり大きく注目される存在であり、特に農業、測量、インフラ点検といった領域は、誰もがドローンの活躍に期待するところとなっています。

今回はそんな注目の領域の中から、ドローンを使った測量について、最新の機材を交えながら紹介していきたいと思います。

ドローンを活用した測量のメリット

当サイトでも何度か紹介してきましたが、現在、測量領域におけるドローンの活躍は目覚ましいものがあります。ドローンを使うことで、現場ではいくつものメリットを生み出せています。そのひとつが生産性です。ひとつひとつ人間の手でおこなってきていた従来の測量と比較して、上空から空撮でおこなうドローンを使った空撮は圧倒的に効率が良く、その生産性は計り知れないものがあります。そのため、単純に生産性が上がるだけでなく、工期も短縮化することができるのでコストも抑えることができ、測量の現場に大きなメリットをもたらすことができるのです。

また、従来は危険な場所でも人が行っておこなうしかなかった測量ですが、ドローンならばリスクなしで飛んでいって撮影することができます。ドローンの最大の特徴である「人間の行けないところへ飛んでいける」という特徴を活かしたもので、これにより測量作業中の事故を防ぐことができるでしょう。

さらに、従来の軽飛行機を使った空撮による測量と比較しても、ドローンの方が優れている部分があります。それは低高度から撮影することができるため、高解像度の画像を撮影することができる点です。データの解像度が高めれば高いほどその精度は上がるため、これもドローンを使う大きなメリットなのではないでしょうか。

そして、最後にドローンを使った測量をおこなうことで3Dデータを簡単に作ることができるようになる点も挙げられます。国土交通省が推し進める「i-Construction」によって、3Dデータを使って進める土木工事が増えてきていますが、そういった際に最初にドローンを使って3Dデータを取得し、そこから3Dモデルを作って、ICT建機にデータを入力し、土木施工を進めていきます。これのすべてのベースとなるのがドローンが取得する3Dデータなのです。

このようにドローンを使った測量は、測量領域だけでなく土木施工分野においても大きな影響を及ぼしています。それではそんな注目される測量用のドローンの最新ラインナップを見てみることにしましょう。

DJI「Phantom4 RTK」

大ベストセラー機「Phantom4 Pro」にRTKシステムを内蔵した機体です。これにより非常に正確で精度の高い位置データを取得することができます。その精度はcm単位とのことで、従来のDJIならば大型の本格的な産業用の機体でないと搭載できなかったRTKシステムが機体と一体化しており、非常に手軽に扱える機体として注目を集めています。また、機体自体はその飛行性能に定評のある「Phantom4 Pro」ですので、こちらの信頼性も高く、安心して実戦に投入することができるでしょう。

PRODRONE「PD6B-TypeII」

プロドローン社の中で測量用といえばこの「PD6B-TypeII」でしょう。この機体は大型機ならではの安定性と余裕のパワーで大きなペイロードを誇るため、レーザー測量機まで搭載することができるスグレモノ。さらに、飛行範囲事前設定型の安全装置PSU(Prodrone Safety Unit)を標準装備しているため、高い安全性を実現。あらかじめ設定した飛行の範囲や高度を逸脱した場合は、自動でパラシュートが展開され、安全に着陸させることが可能です。

エンルート「QC730TS」

こちらの機体はエンルートが開発した「QC730」を、トプコン社製の「TSトラッキングUAS」に対応させたドローンで、評定点を設置せずに空中写真測量ができるドローンとなっています。注目はドローンのカメラ先端に取り付けられたプリズムで、これを自動追尾型トータルステーションで連続で測定することによって、カメラの位置を直接計測することが可能です。これにより、わざわざ評定点を設置する手間が省け、これまでよりも大幅に作業時間の短縮を図ることができます。

まとめ

測定領域におけるドローンの活用とそのメリットを見てきましたがいかがでしたでしょうか?今後、ますますテクノロジーが進化することで、さらに優れた測定用ドローンが登場し、より正確で、より早く、より簡単に測量をすることができる時代が来ることでしょう。今後もますますこの領域から目が離せませんね。

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