今さら聞けない!?i-Constructionの基礎の基礎

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ドローンがさまざまな領域で産業用として活用されるようになって久しい昨今、最も注目を集めているのが測量分野ではないでしょうか。

国土交通省が推進する「i-Construction」によって、ドローンは新しく測量という役割を担うようになり、これによって測量分野における機体やアプリケーションの開発、そしてオペレーターの育成といったさまざまな新しい動きが活発になるようになりました。

そんな中、この「i-Construction」という言葉がドローン業界において独り歩きしている感じも否めません。

「i-Construction」においてドローンが担う役割はほんの一部分であり、全体を通して見た時、「i-Construction」はさらに大きな取り組みであることが理解できるはずです。

そこで今回は、そんな「i-Construction」の基礎について理解を深めていきたいと思います。

「i-Construction」導入も背景は?

今回のテーマである「i-Construction」を国土交通省では、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、もっと魅力ある建設現場を目指す取組」と位置づけています。

2015年12月に第一回の「i-Construction委員会」が国土交通省で開催され、翌2016年5月に初となるICT土工が実施されました。

この「i-Construction」では、調査・測量、設計、施工、検査及び維持管理・更新のあらゆるプロセスにICTを取り入れることで生産性を向上することを目的としています。

建設業界の人材不足

生産性の向上はあらゆる業界で叫ばれていることですが、こと建設業界においては生産性の向上は大きな課題となっています。

それは他業界以上に建設業界が深刻な人材不足に悩んでいるからです。

特に3Kと言われた時代のイメージからか、若い層が非常に少なく、次代の担い手確保は急務となっています。

そこで「i-Construction」によってICT技術を使った魅力ある職場を作り、働き手を増やす一方、1人ひとりの労働生産性を向上させることで、人手不足を解消していく狙いがあります。

「i-Construction」とは?

※国土交通省Webサイトより抜粋

さて、それでは実際に「i-Construction」はどのようなものなのでしょうか?

前述した通り、「i-Construction」は、調査・測量、設計、施工、検査及び維持管理・更新のあらゆるプロセスにICTを取り入れることで生産性を向上することを目的としています。

建設業界において、これまで人の手でやってきたさまざまな作業を、ICTを取り入れることで効率性を上げようとしています。

その代表例が調査・測量フェーズにおけるドローンであり、施工フェーズにおけるICT建機になります。

ドローンの役割の一例

例えば「i-Construction」では、従来は人の手でおこなっていた測量をドローンでおこなうことで生産性の向上に努めています。

ドローンで空中から3次元測量をおこなうことで、そこで得た3Dデータは「i-Construction」のあらゆるプロセスのベースとなります。

具体的には、3次元測量データと設計図面との差分を出すことで、現場での施工量を算出することができ、設計・施工フェーズも大きく生産性をアップさせることができます。

さらに、そのデータをICT建機に入れて自動制御で正確な施工をおこない、さらに施工終了後にドローンを飛行させることで、施工現場のビフォーアフターを見ることができます。

この「検査」のフェーズでも、ドローンを使った3次元測量をおこなうことで、出来形の書類を作成する必要がなくなりますので、検査項目を大きく減らすことができ、このフェーズでも生産性の向上を図ることができます。

このようにドローンは「i-Construction」において非常に重要な入り口かつすべてのベースとなるデータの取得を担っており、「i-Construction」においてなくてはならない存在となっています。

「i-Construction」における測量用ドローン

前章で解説したように、「i-Construction」においてドローンは重責を担う存在であると同時に、3次元測量における正確なデータ取得という重いミッションも担当しています。

そんな中、「i-Construction」が広まるに連れて、測量用ドローンも大きく進化してきました。

レーザースキャナー搭載ドローン

ひとつがレーザースキャナを搭載した機体の登場です。

「i-Construction」の現場においては、木が生えていたりして地表が見えない現場もあることでしょう。

しかし、通常のドローンのカメラでは木が邪魔になって地表を捉えることができず、正確な測量ができないこととなります。

そこで注目されているのが、機体にレーザースキャナを搭載したレーザー測量です。

比較的重量のあるレーザースキャナですが、ドローンの進化により、ペイロードが稼げるようになったため、機体にレーザースキャナを搭載して飛行させ、上空からレーザー測量をおこなえるようになりました。

これにより、通常のカメラでは地表を捉えにくいような場所でも、3次元測量をおこなえるようになりました。

RTKモジュール搭載ドローン

もうひとつは、機体の自己位置をより正確に測定するための方法として、RTKモジュールを搭載した機体が現れたことです。

これにより、GNSSだけでなく、地上のRTKステーションからも位置を測定することができ、より正確な自己位置の把握ができるようになりました。

既にDJIからは小型機にRTKモジュールをセットした機体なども登場しており、こういった機体の導入のハードルはかなり下がったといえるでしょう。

まとめ

今回は「i-Construction」の基礎について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

日本における「i-Construction」は、実は世界的に見ても大きなトレンドとなっており、各国で同様の動きが見られます。

ドローンの機体開発では一歩二歩遅れをとってしまった日本ですが、こういった「i-Construction」のような動きは得意とするもの。

日本が先頭に立って世界を引っ張っていくくらいになって欲しいですね。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。