DJIが産業用ドローン「Matrice300 RTK」と最新カメラ「ZENMUSE H20シリーズ」を発表!

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つい先日、小型の折りたたみ式ドローン「Mavic Air 2」を発表したばかりのDJIですが、矢継ぎ早に今度は新型の産業用プラットフォーム「Matrice300 RTK」と新型ハイブリッドカメラ「ZENMUSE H20シリーズ」を発表してきました。DJIらしい一気呵成の展開ですが、特に産業用はDJIが近年注力している分野であり、この「Matrice300 RTK」にも大きな期待を寄せていることでしょう。早くも世界が注目する「Matrice300 RTK」と「Zenmuse H20シリーズ」について、今回は紹介していきたいと思います。

「Matrice300 RTK」の基本性能について

この「Matrice300 RTK」は、DJIが産業用ドローンの新しいプラットフォームとして、これまで培ってきたノウハウを満載した機体となっています。特に産業用ドローンとして現場で活躍する上で外せない「信頼性」「安全性」を追求しており、新しい装備やテクノロジーもこの分野のものが多くなっています。

最初の注目は、さらに信頼性を向上させた伝送システムです。今回搭載された「OcuSync Enterprise」は、3チャンネルで1080p動画伝送を最大伝送距離8km(日本仕様、海外仕様は15km)となっているだけでなく、「AES-256暗号化技術」によってデータ伝送の安全性を高いレベルで実現しています。

また、求められるミッションの内容によって、「Matrice300 RTK」に搭載するペイロードの構成を変更できる点です。「Matrice300 RTK」には、機体の上下に最大3つのペイロードを装備することができます。これらのペイロードの総重量は2.7kgまでとなっていますので、重量のある本格的なカメラなども余裕で搭載できます。ペイロードは下方に2つ、上方に1つの合計3つを装備可能。現場によって機体構成を変えていくことで、さまざまなミッションや用途に応じた機体に変更できる汎用性も「Matrice300 RTK」の強みではないでしょうか。

「Matrice300 RTK」の飛行性能について

この「Matrice300 RTK」ですが、最大飛行時間はなんと驚異の55分。産業用の現場ではロングフライトが求められることがありますが、これにしっかりと対応しています。さらに、リポバッテリーは自己発熱型バッテリーを採用し、低温度の現場でもバッテリーが本来の性能を発揮してくれるようになっているのも心強い限りです。

さらに飛行性能もパワーアップしており、スピードは最大飛行速度23m/s、風圧抵抗も15m/sと、天候に左右されることなく、現場で活躍することができる頼もしい機体となっています。

また、これまでのDJIドローン同様、インテリジェント機能も大きくパワーアップしています。いかにも産業用といった感じの「スマート点検」では「ライブミッション記録」「AIスポット」「ウェイポイント2.0」といった機能を使うことができます。

具体的には、「ライブミッション記録」は、機体の動きやジンバルの向き、撮影、ズームレベルなどの動作を記録しておいて、その後の自動点検に活用できるサンプルミッションファイルを生成できるもの。「AIスポット」は、搭載AIが対象を認識して次の点検時の自動化ミッション中にその対象を識別してくれることで、ズレのないフレーム確保をすることができます。「ウェイポイント2.0」は、最大で65,535個のポイントが作ることができるようになっており、ドローンは操縦者の指示通りの軌跡を描きながら飛行してくれることでしょう。

他にも、「スマートピン & トラック」では、「ピンポイント」と呼ばれるカメラビューやマップビュー上でタップするだけで対象にマークを付けることができる機能や、「スマートトラック」のような対象物を認識して自動で追尾する機能を簡単に使うことができます。これらの機能を有効活用することで、オリジナリティ溢れる動画の作成や、点検や測量といったミッションを容易にクリアすることができるのではないしょうか。

「Matrice300 RTK」の安全性能について

今回の「Matrice300 RTK」ですが、DJIが追求するドローンの安全性に関してもさまざまな機能が搭載されており、産業用ドローンとして非常に重視される安全面に配慮した造りが見てとれます。

まず「Matrice300 RTK」にはデュアルビジョンセンサーとToFセンサーを機体の全6側面に搭載した信頼度の高いビジョンシステムが搭載されています。検知範囲は最大40 mとなっているだけでなく、DJI Pilotアプリを使って機体の検知動作をカスタマイズすることも可能です。

さらに、この「Matrice300 RTK」には新しく開発された統合型状態管理システムも搭載されています。このシステムは、ドローン内のあらゆるシステムの現在のステータスや通知ログ、事前確認用のトラブルシューティングガイドを表示。飛行するごとに、機体のフライトログから飛行時間、飛行距離まであらゆるデータが記録されるようになっています。

他にも、あらゆるシステムが冗長性の高いものとなっているのも見逃せません。具体例として、防塵防水の保護等級IP45や前述の自己発熱型バッテリーの採用、低照度環境下での機体の視認性を向上させてくれる衝突防止ビーコンといった機能は、機体の安全性に大きく貢献してくれることでしょう。

新型カメラ「Zenmuse H20シリーズ」について

さて、そんな「Matrice300 RTK」と同時に発表された「Zenmuse H20シリーズ」も今回の注目のアイテムです。このカメラシリーズは、「Matrice300 RTK」が規定する新しい基準に合わせて開発されたDJI初のハイブリッドマルチセンサーカメラとなっており、ラインナップは2つ種類です。「H20」は、20MPのハイブリット光学23倍ズームカメラ、12MP広角カメラを1つにしたカメラとなっており、3m~1200mの距離をカバーするレーザー距離計を搭載したトリプルセンサーを搭載しています。一方、「H20T」は、この「H20」に、さらに640×512放射分析サーマルカメラを加えたクアッドセンサーとなっており、用途に応じて必要な機能を備えたカメラをDJIドローンに取り付けて、ミッションを遂行できるようになっています。

この「Zenmuse H20シリーズ」は、統合型のUIにより、広角、ズーム、サーマルカメラを素早く切り替えできるだけでなく、広角またはサーマルカメラビューでズームFOVをプレビュー表示することも可能です。さまざまな領域に進出している産業用ドローンですが、あらゆるシーンにおいて、非常にスマートな手法でデータの収集をおこなうことができるでしょう。

まとめ

今回は5月7日に発表されたばかりの「Matrice300 RTK」と「ZENMUSE H20シリーズ」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?DJIが最も注力している産業用ドローンの最新機ということで大きな注目を集めている「「Matrice300 RTK」と、最新ハイブリッドカメラ「ZENMUSE H20シリーズ」。今後、さまざまな領域でこれらのソリューションが大いに活躍することでしょう。

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