進化するDJIドローンの障害物回避センサー

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ドローンは最新テクノロジーの塊と言っても過言ではありません。

自律飛行をさせるためにはさまざまな技術とアイデアが必要となってきますが、DJIのドローンには新しい機体が発売されるたびに驚くべき新機能が搭載されてきます。

そんな機能のひとつが障害物回避センサーです。

これはドローンが飛行していく進路に何か障害物となるような物や人がいた際、それを感知して通知し、さらに機体によってはその場で静止するのか回避するのかを判断するというもの。

ドローンは目視で操縦するだけでなく、FPVフライトをおこなう機会も増えており、国土の狭い日本で飛行する際は特にこういったセンサーが重要になってきます。

そこで今回はDJIドローンの障害物回避センサーの進化を紹介していきたいと思います。

PHANTOM1〜3の時代

初代「PHANTOM」が登場したのは2012年です。

まだドローンという呼び名よりもマルチコプターと呼ばれていた時代で「PHANTOM」にはカメラもジンバルもなく、コンデジを置く台だけ用意されていたような時代です。

当然、障害物回避センサーのような代物はなく、操縦者は常に目視で機体の周囲の安全を確認しながら操縦をおこなっていました。

これは次作「PHANTOM2」でも変わりなく、機体周辺の安全確認は完全に操縦者に委ねられていました。

その後、2014年に登場した「PHANTOM3」で下向きのセンサーとしてビジョンポジショニングシステムが搭載されます。

これはカメラと超音波センサーで地上の様子や高度を計測し、常に水平や高度、位置を保つためのもので、地上が傾斜地であったりすると着陸を機体が拒否したりします。

ある意味、障害物回避センサーと近いものがあり、このシステムはその後のほとんどの機体に搭載されるようになりました。

PHANTOM4の登場

2016年、PHANTOMシリーズの最新作として「PHANTOM4」が登場します。

この機体には、飛行ルート前方の障害物を検知するセンサーが初めて設置されました。

機体のスキッドの付け根に2つ装備されたセンサーは、障害物を発見すると自動で回避運動をおこなってくれるもので、今となっては当たり前になってしまったこの機能も、最初に搭載されたのがたった3年前というのは驚きです。

INSPIRE2とPHANTOM4 PROの登場

さらに同年の冬、DJIは革新的な機体を2機同時に送り込んできます。

それがハイエンドの「INSPIRE2」とシリーズ最新作となる「PHANTOM4 PRO」です。

このうち「INSPIRE2」には前作「INSPIRE1」にはなかった前方の障害物回避センサーと上方の障害物検知用センサーが、「PHANTOM4 PRO」にはこれまでの前方監視だけでなく、側面と後方の障害物回避センサーが搭載されました。

これにより、前述のビジョンポジショニングシステムを併せると「INSPIRE2」は前方と上方、下方、「PHANTOM4 PRO」では前方と側面、下方、そして後方の障害物を検知できるようになりました。

 

小型にも搭載されていく障害物センサー

一方、DJIは小型の機体も次々と発売していきます。

2016年に発売された折りたたみ式の「Mavic Pro」にも前方の障害物回避センサーとビジョンポジショニングシステムが搭載されており、この流れはその後に発売された「Spark」や「Mavic Air」にも受け継がれています。

Mavic Air」に至っては後方の障害物回避センサーまで搭載されており、小型機のハイスペック化に拍車がかかったタイミングでもありました。

 

2018年「Mavic2」登場で障害物回避は全方向へ

そして2018年、DJIは満を持して「Mavic Pro」の後継である「Mavic2」をリリースしました。

この小型機には前方、側面、後方、下方、そして上方の全方位に障害物回避センサーが搭載され、さらにAPASと呼ばれる高度操縦支援システムにより、障害物を避けるための適切な飛行経路を自動で計画する機能まで搭載されました。

この「Mavic2」によって、ドローンの障害物回避はひとつの完成を見たといっても過言ではないでしょう。

まとめ

このようにDJIの障害物回避センサーは凄まじい速さで進化を繰り返し、2018年の「Mavic2」でひとつの区切りを迎えました。

今後は、多くのドローンが空を飛ぶようになる時代が来ることが予想され、ドローン対障害物だけでなく、ドローンとドローンの衝突回避を目的としたセンサーやビーコンのようなものが標準装備となってくることが予想されます。

いずれにしよ、安全飛行のためにこういったテクノロジーが進化していくのは非常に良いこと。

今後もDJIの新しい機体と機能に注目です。

 

 

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