プロポ | 分かってそうで分かっていない!?ドローン用語の基礎知識⑫

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

最近出てきたソリューションとマーケットだけに、ドローンに関する用語はどれも馴染みの薄いものばかり。普段から何気なく使っているものの、意外とその本当の意味や内容を理解できていないものもあるのではないでしょうか?

ここではそんなドローン用語を徹底解説。「ドローン用語の基礎知識」と題して、ドローンに関するさまざまな用語を分かりやすく紹介していきます。第12回のお題は「プロポ」。ドローンを操縦する上で必要であり、操縦者と機体をつなぐ大切なアイテムであるプロポについて紹介していきたいと思います。

機体と操縦者をつなぐプロポとは

プロポとはラジコンやドローンの送信機全般を指す通称で、制御方式のひとつであるプロポーショナル方式(比例制御方式)から来ています。この比例制御とは、操縦者が打った舵の量だけ、機体が比例して動くことを指します。プロポーショナル方式が開発される以前は、ボタン式と呼ばれるボタンを押した数で動く舵が決まる方式などが主流でしたが、プロポーショナル方式が開発されて以降、その送信機のことを「プロポ」と呼ぶようになりました。

プロポはラジコンの歴史とともに進化し、ドローンにおいても引き続き機体の操縦にプロポが使われています。最新のプロポは一昔前のものと比べて非常に進化しており、多機能かつ信頼性の高いものばかりとなっています。

プロポは世界各国でさまざまなメーカーが開発していますが、日本においてはFutabaのブランド名でプロポを発売している双葉電子工業が有名です。その他にRCカー用と一部空ものラジコン用のプロポを開発しているSANWA(三和電子機器)やJR PORPOのブランド名で展開していた日本遠隔制御などが有名です(日本遠隔制御は事業を停止)。

現在のプロポは、機体を操縦するだけでなく、機体の状況をリアルタイムに知ることができるテレメトリーセンサーに対応したり、機体のコンディションを飛行中に変更したり、ジャイロの設定をプロポからワイヤレスで変更することができるようになっているなど、操縦者をサポートする機能が非常に多く備わっています。

また、2000年代中盤に日本のプロポは2.4GHz帯に通信方式が移り、混信のリスクが激減したことで、安全に楽しむことができるようになったのも大きなトピックスです。

ホビー用においては価格は非常に幅があります。リーズナブルなもので3〜5万円、エキスパートフライヤー用のハイエンドモデルですと20〜30万円近くすることもあります。当然、ハイエンドモデルは多機能なものとなっており、スティックのフィーリングひとつとっても入門用やミドルクラスとは比べ物にならないものとなっています。

ドローンのプロポについて

そんなプロポですが、ドローンの登場でその役割や機能に変化が見られるようになりました。まず、これまで同様に機体を操縦するだけでなく、カメラによる撮影をコントロールする必要が出てきました。また、ドローンはさまざまなフライトモードなどを搭載しているため、その切り替えなどに多くのチャンネルを使うことになるため、多チャンネル仕様のプロポが必要となってきました。

さらに、機体に搭載されたカメラから映像を受信してFPVフライトをおこなうために、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールするのが一般的にですが、そのスマートフォンやタブレットをプロポにドッキングさせて飛ばすスタイルがスタンダードとなり、搭載用のステーなどが準備されたプロポも登場するようになっています。

機能としては、単純なスイッチやトグルスイッチではなく、カメラのチルトやパンを操作するために、レバー形式のスイッチが重宝されるようになったのもドローンの影響です。

また、ドローンはホビー用途だけでなく産業用としても期待されていますが、プロポもドローンに合わせて産業用途のものも出現しています。産業用に求められる信頼性や安全性はもとより、その利用シーンに合った機能を搭載したプロポが開発されるようになりました。一例としては、農薬散布用ドローンのプロポならば防水機能を持ったもの、空撮に特化したプロポなら従来のスティックにひねる操作を加えて、カメラ操作をスムーズにおこなえるようにしたプロポ、などです。

まとめ

このようにプロポは普段その時代において、求められる機能や役割が変化していく中で、常に最新のテクノロジーを搭載して姿を変えながら操縦者を支えてくれています。今後、5G回線を使ってドローンを飛ばす実証実験を繰り返している中、プロポがどのように進化していくのか、注目していくのも面白いのではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。