スキッド|分かってそうで分かっていない!?ドローン用語の基礎知識⑩

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

最近出てきたソリューションとマーケットだけに、ドローンに関する用語はどれも馴染みの薄いものばかり。普段から何気なく使っているものの、意外とその本当の意味や内容を理解できていないものもあるのではないでしょうか?

ここではそんなドローン用語を徹底解説。「ドローン用語の基礎知識」と題して、ドローンに関するさまざまな用語を分かりやすく紹介していきます。第10回のお題は「スキッド」。これまでのこのシリーズの中で一番地味な存在かもしれませんが、実はドローンにおいてスキッドは非常に重要な役割を果たしています。今回は知られざるスキッドの秘密と、スキッドの変化について紹介していきたいと思います。

ドローンにおけるスキッド

スキッドとはドローンの脚の部分を指し、別名着陸装置とも言われています。ドローンが着陸する際に最初に地面に触れるのがスキッドで、ドローンはこのスキッドがあるから安心して着陸することができます。

一般的なスキッドは4本の脚が付いていることが多いですが、DJIの大ヒット作「PHANTOM」のように、4本の脚をさらに下でつなぎ合わせることで、着陸の安定性を向上させているタイプもあります。

また、小型のドローンやトイドローンでは、モーターやプロペラが着いた4本のアームの先端にスキッドが付いているパターンもあります。この場合、スキッドは短く、突起があるだけの小型ドローンもあります。

また、ドローンのスキッドには着陸装置としての役割だけでなく、スキッド内にアンテナを張り巡らせるなど、その長さを活かした使い方をしている機体もあります。

進化するスキッド

従来のDJI「PHANTOM」のように、スキッドは固定されていて着陸の際もそのまま降りてきてランディング…というパターンが主流でした。しかし、この流れを変えるような機体が登場しました。それが同じDJIの「INSPIRE1」です。

この機体は離陸後にスキッドを上に移動させることができます。そのため、固定脚の「PHANTOM」ではカメラジンバルの可動域に入ってしまい撮影の邪魔になっていたスキッドをカメラアングル外に固定することができ、カメラジンバルの周囲に360度クリアな空間を作ることができるようになりました。これは非常に画期的な構造で、次作「INSPIRE2」にもしっかりと受け継がれています。もちろん、着陸時はスキッドを下に降ろして着陸。そのアイデアはドローンの構造を覆す素晴らしいものでした(これ以前も同様の機構はありましたが、民生用に搭載した点が特にインパクトがありました)。

また、同じようにスキッドに革新的な構造を持ち込んだのが、同じくDJIの「Mavic Pro」です。この小型ドローンは、なんと4本のアームを折りたたむことができ、コンパクトな形状にして持ち運びを容易にしています。「Mavic Pro」はアームの先端にスキッドが取り付けられている構造でしたので、アームが折りたたまれればスキッドも折りたたまれることになります。コンパクトにしたサイズは500mlのペットボトル1本分くらいで、どこへでも携帯して、アウトドアで出会う素晴らしい景色を空撮することができる機体として、登場当初から大きな話題となりました。この折りたたみ機構も、その後は「Mavic Air」「Mavic 2」「Mavic 2 Enterprise」と受け継がれており、民生機だけでなく、産業機までその構造を広げることとなりました。

着陸時の注意点

最近のドローンの着陸は機体に任せておける自動着陸機能があるので安心ですが、着陸時はなるべくハードランディングしないように注意しましょう。あまり乱暴に着陸すると、地面に当たった際の衝撃がスキッドを通じて機体全体に伝わってしまい、外部だけでなく、内部の電子部品にも悪影響を及ぼす可能性があります。

また、トイドローンのようなスキッドがちょっとした突起物だけのような機体は、極力平坦で草も伸びていないような場所に着陸させましょう。全高が低いため、草が伸びた場所に着陸させるとプロペラやスキッドに草を巻き込んでしまう恐れがあります。

もしもハードランディングしてしまったら、着陸後にスキッドにダメージがいっていないかチェックするようにしましょう。一番衝撃を受ける場所ですので、着陸の仕方によっては深刻なダメージを負っている可能性があります。

まとめ

一見地味なアイテムながら、実は重要なスキッドの紹介、いかがでしたでしょうか?ドローンの安全飛行を支える重要なアイテムとしてもっと認知が進んで欲しい気がする「スキッド」ですが、これを機にその重要性について理解を深めてもらえればと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。