トラッキングシステム | 分かってそうで分かっていない!?ドローン用語の基礎知識⑬

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最近出てきたソリューションとマーケットだけに、ドローンに関する用語はどれも馴染みの薄いものばかり。普段から何気なく使っているものの、意外とその本当の意味や内容を理解できていないものもあるのではないでしょうか?

ここではそんなドローン用語を徹底解説。「ドローン用語の基礎知識」と題して、ドローンに関するさまざまな用語を分かりやすく紹介していきます。第13回のお題は「トラッキングシステム」。ドローンで空撮する際、移動する被写体を追いかける機能が最近のドローンには搭載されています。このシステムの進化に迫ります。

ドローンのトラッキングシステムとは

空撮にドローンを用いるのが一般的になってから既に数年が経ちますが、空撮用ドローンの進化は留まることを知らず、最新のテクノロジーを駆使したさまざまな機能が搭載され、ドローンの高性能化は限界を知らず、といった感じになってきています。

そんな中、今回注目したいのは空撮用ドローンのトラッキングシステムです。これは空撮をする際、被写体が動くものだった時に機体がその被写体を自動で追尾して撮影をしてくれるシステムです。ドローンで空撮をおこなうものは何も美しい風景だけでなく、さまざま被写体が考えられます。例えば雄大な自然の中で生きる動物かもしれませんし、サーキットを爆走する自動車かもしれません。そういった動くものをFPVフライトで追いかけて、常にカメラの画角の中に入れていくのは非常に至難の業です。

そんな難しい撮影シーンをもっと容易に撮影できるように考えられたのがトラッキングシステムです。今回はその中から世界でも最高峰の実力を誇るDJIの「アクティブトラック」システムを紹介していきたいと思います。

DJIの「アクティブトラック」は、撮影前に被写体を機体に認識させるところから始まります。カメラで被写体を撮影し、追いかけるべき被写体として認識させたら撮影を開始します。すると、被写体が動いても機体はその動く被写体を追いかけるように飛行していきます。この被写体の認識&トレース機能は素晴らしい精度となっており、被写体を見失うことなく追いかけてくれます。

ただし、急なターンなどで動きに追いつけない時は追跡機能が外れてしまうことがありますが、DJIではアクティブトラック機能も改良に改良を重ねており、最新機に搭載されているアクティブトラックでは、一度捕捉するとなかなか外れないようになっています。

また、もし被写体が物陰などに入ってしまいアクティブトラックが外れてしまいそうな場合でも、機体がその動きを予測して、再び物陰から出てくる経路を考え捕捉したままにできるようになっています。これにより、被写体認識が頻繁に外れてしまうようなことは少なくなるでしょう。

また、最新の「Mavic Air 2」ではアクティブトラック以外でも「スポットライト2.0」という機能を搭載。これは被写体をロックさせたまま、機体を自由に飛行させることができるもの。さらに「ポイントオブインタレスト3.0」では動いている被写体を常にカメラのフレーム内に入れることもできるようになっています。この「アクティブトラック」「スポットライト」「ポイントオブインタレスト」の機能を1つに集約した「フォーカストラック」は、「Mavic Air 2」のひとつのセールスポイントとなっています。

活用するシーンはどんな時??

それではこういったトラッキングシステムはどのようなシーンで活用すればいいのでしょうか?

まずは動く被写体を撮影する際でしょう。人、物、動物いろいろな被写体が考えられますが、高速で動くクルマのような被写体から、トリッキーな動きをする動物まで、あらゆる動きのある被写体を撮影する際はこういった機能を使うのが便利でしょう。

さらに、トラッキングシステムのメリットは撮影は機体に任せて、自分はドローンの操縦に専念できる点も挙げられます。実際にドローンを使って撮影をおこなっている人だと分かると思いますが、動く被写体を追いかけながら撮影するのは非常に難しいものです。特にワンマンでの撮影の場合、機体の操縦かカメラの操作かどちらかに集中したい!と思う人も多いでしょう。そんな時に、こういったトラッキングシステムを活用することができます。例えば前述のDJI「Mavic Air 2」のスポットライトを使えば、自分は機体の操縦に専念しても、機体に搭載されているカメラはしっかりと被写体を画角に入れて撮影を続けてくれます。このようにうまく活用することで理想的な空撮がおこなえるだけでなく、操縦者の負担も軽減してくれる機能なのです。

まとめ

今回はドローンのトラッキングシステムについて紹介してきました。フライングカメラと呼ばれるほど、最近のドローンは高い空撮性能を持っていますが、その中でもトラッキングシステムは自分が理想とする空撮を実現する上でなくてはならない機能といえます。今後、こういったシステムはますます性能が良くなり、クリエイティビティ溢れる映像が簡単に撮影することができるようになるでしょう。

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