当ブログでも定期的に記事として取り上げていますが、200g以下のいわゆる「トイドローン」と呼ばれる機体の進化が止まりません。
小型=手軽に飛ばせる、というだけでなく、いよいよ本格的な空撮までできる機体が登場したり、これまでにない機能を付けた高性能なドローンが多く登場するようになりました。
そこで今回は、最新のトイドローンを取り上げ、機体ごとに新たに搭載された機能を紹介していきたいと思います。
ドローンを飛ばしてみたいと感じている方は、リーズナブルな価格で美しい空撮や本格的なフライトが楽しめるトイドローンで、ぜひこの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしたでしょうか。
Contents
G-FORCE「GLANFLOW」
デュアルカメラシステム
G-FORCEから発売された「GLANFLOW」。
この機体にはなんとトイドローンに関わらずカメラを2つ搭載した「デュアルカメラシステム」が搭載されています。
具体的には、機体前方と底部に2つのカメラを搭載し、撮影シーンに応じてアングルを切り替えることができます。
双方のカメラは共に動画と静止画の撮影が可能であり、スイッチひとつで切り替えることができますので、機体前方の開けた景色を撮影するならフロントのカメラを、上空高く真上から地上を狙うならボトムカメラを使って撮影するなど、カメラを使い分けることで、ジンバル制御のないトイドローンでも狙った画角で撮影することができます。
ビジョンセンサー
さらに、底部のボトムカメラはビジョンセンサーの役割も担っていることで、小型機とは思えない安定した姿勢制御をおこなうことができます。
ボトムカメラがビジョンセンサーとして映像のズレを検知することで、自分で姿勢を自動制御してくれます。
気圧センサー
また、機体には気圧センサーも搭載されていますので、高度維持機能も持ち合わせており、この2つのセンサーを使うことで、機体を定点かつ高度維持をおこないながら空撮をおこなうことができます。
カメラ
フロントカメラは720p(1280✕720)での撮影が、ボトムカメラはVGA(640✕480)での撮影が可能で、美しい映像を狙った角度から手軽に撮影できるという最新トイドローンとなっています。
●「GLANFLOW」の特徴
- カメラを2つ搭載した「デュアルカメラシステム」搭載で狙った画角で撮影可能!
- ビジョンセンサーの役割も担うボトムカメラで、小型機とは思えない安定した姿勢制御!
- 気圧センサー搭載で定点かつ高度維持をおこないながら空撮可能!
ハイテックマルチプレックスジャパン「FLYBOX」
完全折りたたみ
ハイテックの「FLYBOX」は、なんとアームを折りたためるだけでなく、機体を完全に箱型にすることができるトイドローンです。
従来よりアームを折りたたんで小型にして持ち運びを容易にしているドローンはありましたが、この「FLYBOX」は、折りたたんだ上に、収納カバーをすることで完全に長方形の箱(BOX)にすることができます。
これまでの折りたたみドローンですと、折りたたんだものの、プロペラが出ていたりすることでカバンの中で引っかかったり、プロペラが破損してしまったりする恐れがありました。
しかし、この機体ですと完全に収納することができるので、持ち運びに気を使わなくてよく、どこへでも携帯することができます。
安定感
機体には6軸ジャイロセンサーと気圧センサーが搭載されており安定感が良く、スマートフォンを傾けることで操縦できるので、セルフィー撮影をするのに向いています。
お手軽撮影
スマートフォンに提供されている無料アプリをインストールするだけで、出先で簡単にセルフィー撮影を楽しむことができますので、お出かけの時に一緒に持ち歩きたい一機ではないでしょうか。
●「FLYBOX」の特徴
- 完全に長方形の箱(BOX)にでき持ち運びに便利!
- 6軸ジャイロセンサーと気圧センサー搭載で安定感が良い!
- スマートフォンの無料アプリで操作も簡単なのでセルフィー撮影を手軽に楽しめる!
エアクラフト「Blade Inductrixスイッチエアー」
飛行機モード
エアクラフトから発売されているBlade社製のドローン「Inductrixスイッチエアー」は、マイクロドローンに大きな翼を付けて飛行機のように飛ばすことができる、非常にユニークな1機です。
超小型のマイクロドローンとして定評のあるBlade「Inductrix」をEPOフォーム製のウィングに取り付けることでまるで飛行機のように簡単に飛ばすことができます。
スティック操作でドローンモードと飛行機モードを切り替えることができ、飛行機のようにスイスイ飛ばすも良し、ドローンモードでホバリングさせるも良し。
VTOL機
ドローンと飛行機の組み合わせですので、VTOL機(垂直離着陸機)としても楽しむことができ、狭い屋内でもVTOL機として離陸して、上空では飛行機のように飛び、ホバリングから着陸、といった楽しみ方もできます。
一度にドローンと飛行機の両方のフライトを楽しめる、まさに「二刀流」の機体となっており、小型でインドアでも楽しめ、クラッシュしても壊れにくいため、初心者の方にもオススメの1機となっています。
●「Inductrixスイッチエアー」の特徴
- ドローンモードと飛行機モードを搭載!翼をつけて飛行機のようにも飛ばせる!
- 狭い屋内でもVTOL機(垂直離着陸機)としても楽しめる!
- クラッシュしても壊れにくく、初心者の方にもオススメ!
まとめ
最新のトイドローンいかがでしたでしょうか。
さまざまなアイデアを小さな機体に盛り込んで差別化を図ることで、トイドローンはユニークな機体が次々と登場するようになりました。
テクノロジーの進化とともに、小型でも高性能かつ多機能な機体が開発できるようになり、しかもそれを低価格で実現しているところに、ドローンの進化を感じることができます。
トイドローンのトレンドは今後も定期的にレポートしていきたいと思いますので、ご期待ください。
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