インフラ点検用ドローン|産業用ドローン最新トレンドウォッチャーVol.5

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月に一度、キーワードを元に最新の産業用ドローンのトレンドを追いかけていく本企画。
第五回目は「インフラ点検用ドローン」について紹介していきたいと思います。

インフラ点検用ドローン

ドローンの強みのひとつに、人間が近づけないところへ行くことができる、という利点があります。
人が近づくことが危険な場所に、ドローンは簡単に飛んでいくことができます。

これはさまざまな分野でドローンが活躍するひとつの理由にになっているといって言いでしょう。

このメリットを活かして、ドローンをインフラの点検に活用する事例が国内外で増えてきています。

そこで今回はそんな「インフラ点検用ドローン」について、ご紹介していきたいと思います。

インフラ点検ドローン①「橋脚の点検」

中部地区を中心とした高速道路網を持っているNEXCO中日本は、早くからドローンの有効性に目をつけていた企業です。

同社が持つ高速道路網の中には、山と山の間を走る区間も多く、橋梁で谷を渡る地点も多くあります。
そんな橋梁を支える橋脚などの点検は、これまで人間がおこなうには時間と労力、そして危険性を伴いました。

しかし、これをドローンに置き換えた場合、目的の場所まで飛行し、ドローンに搭載したカメラで状況を撮影し、その画像を受け取りその場ですぐに確認できるのは、まさにドローンを活用したからこそ実現できたことではないでしょうか。

また、同様のインフラ点検用ドローンには、他にもさまざまなアイデアが盛り込まれています。

多くの機体で見るのは、上向きのカメラを搭載している機体です。
これにより、高速道路の橋脚を下から潜り込み、頭上にある床面の様子を撮影することができます。

これを人の手でおこなおうとすると、非常に危険度が高く、まさにドローンの面目躍如といったところではないでしょうか。

NEXCO中日本のインフラ点検用ドローン。動力は有線で供給され、カメラで撮影された映像は瞬時にオペレーターの手元に送られて確認できるようになっている。

インフラ点検ドローン②「構造物の打音点検」

インフラの点検には、技術者が槌などで叩いて、その音で状態を確認する技術が昔から確立されていますが、これをドローンで行おうとしているのがNECです。

NECが開発したドローンは、実際に槌で打ち、その反響音をデータとして収集し、リアルタイムでオペレーターに伝送することで、構造物の状態をその場で把握することができます。

実際にドローンが構造物を叩くのですが、その際も機体の安定感は崩れないところがさすが。
高所にあるインフラなど、検査が簡単にはできない箇所でも、このドローンを使えば、従来よりも非常に簡単に検査をすますことができるでしょう。

NECが開発した打音によるインフラ点検用ドローン。収集した音はリアルタイムで確認できるようになっており、インフラの状態をすぐに確認できる。

インフラ点検ドローン③「太陽光パネルの点検」

昨今、再生可能エネルギーとして注目を集めている太陽光発電。
その発電をおこなう太陽光パネルは、設置すると法令で点検が定められているだけでなく、しっかりと正常に稼働しているか、常にチェックが必要なものとなります。

そんな太陽光パネルをドローンに搭載したサーモカメラで検査することで、簡単に不具合を見つけることができます。

最近では、非常に多くの太陽光パネルを設置した、大規模な太陽光発電施設も少なくなく、それらを検査するのに最適なソリューションがドローンなのではないかと、各所から注目を集めています。

サーモカメラを搭載し、温度を計測できるドローン。これにより、太陽光パネルの稼働状況の確認を簡単におこなうことができる。

おわりに

このように、ドローンによるインフラの点検は、まさにこれから主流となってくる可能性を秘めており、さまざまな点検のシーンで、ドローンが活躍することは間違いないでしょう。

コスト、リスク、リソースすべてを削減できるドローンは、その有効性がまさに認められてきたところであり、今後はさまざまな専用のインフラ点検ドローンが開発されていくことでしょう。

 

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