ドローン搭載用カメラ|産業用ドローン最新トレンドウォッチャーVol.6

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月に一度、キーワードを元に最新の産業用ドローンのトレンドを追いかけていく本企画。第6回目は「ドローン搭載用カメラ」について紹介していきたいと思います。

ドローン搭載用カメラ

ドローンと言えば空撮。

カメラを搭載しておこなう上空からの撮影は、これまで人間が見たこともないような景色や、臨場感溢れる映像を撮影することを可能にしており、テレビ番組などを中心にドローンを使った空撮が増えています。

そんな美しい空撮を実現しているのは、ここに来て一気に進化を果たしたドローン搭載用カメラです。

今回はこのドローン搭載用カメラについて、さまざまな製品を紹介していきたいと思います。

DJI「Mavic 2 Pro」搭載カメラ「L1D-20c」

先月発表されたDJIの最新機「Mavic 2 Pro」に搭載されているカメラは、その高性能さで話題となっています。

開発はDJIと老舗カメラメーカーであるハッセルブラッドが担当。

小型のドローンながら2000万画素1インチCMOSセンサーを搭載し、低照度環境においても美しい映像の撮影が可能となっています。

また、ISO感度の設定の幅も、上限値が3200から12800まで引き上げられるなど、前作と比べて大きな進化を遂げています。

その画質は、小型のドローンに搭載されたものとは思えないほど美しい高画質映像となっており、ハイエンド機にも勝るとも劣らない理想的な空撮が楽しめることでしょう。

さらに、絞りを調整できる点も見逃せないところ。

F2.8~F11の範囲で絞りを調整でき、さまざまな光量の環境下で、その実力をいかんなく発揮できることでしょう。

なお、このカメラは専用のジンバルと一体化しているので、単品での発売はおこなっていません。

四角の筐体がハッセルブラッドを彷彿とさせるこのカメラはと小型ドローンの組み合わせは、ドローンによる空撮が小型機へ移行していく、エポックメイキング的な存在になるかもしれません。

DJI「Mavic 2 Zoom」搭載カメラ

ドローンの良さに「人が行けないところへ行くことができる」というものがあると思いますが、ドローンによる空撮は、ズームカメラの登場でさらに遠くの被写体でも捉えることができるようになりました。

DJIの「Mavic 2 Zoom」に搭載されたカメラは、光学2倍ズームレンズ(24mm~48mm)を搭載し、デジタルズームと合わせて最大4倍までズームすることができます。

内部には1/2.3インチ12メガピクセルセンサーを搭載。

ズーム撮影を使った撮影時に、ダイナミックかつ的確に奥行きを描写するころができます。

特に動物や乗り物など、ドローンを近くまで持っていくことが難しい場合でも、ロスレス4倍ズーム(光学2倍ズームを含む)によって、遠くから被写体を捉えることができるのは大きな進化ではないでしょうか。

これにより、撮影の幅が広がり、これまでにない迫力ある映像の撮影が期待されます。

また、「Mavic 2 Zoom」では、「ドリーズーム」という機能を使うことで、被写体の背景だけが迫ってくるような不思議な映像を撮影することができるだけでなく、搭載された望遠レンズで9枚の画像を撮影し合成することで、48MPという超高解像度写真の撮影もできます。

まさに、ドローンによる空撮の可能性を一気に広めてくれたカメラと言っても過言ではないでしょう。

CANON「ME20F-SH」

一方、国産のカメラメーカーも黙ってはいません。

国内最大手のCANONは、日本のドローンメーカーであるプロドローンとタッグを組み、夜間でも昼間のように撮影することができる、災害対策用ドローン「PD8E2000-CJ1」を誕生させました。

このオクトコプターに搭載されたカメラ「ME20F-SH」は、1辺19μmの大きな画素を持ったもので、画素部と読み出し回路に独自の技術を搭載した35mmフルサイズCMOSセンサーを採用。

人工の照明などがない暗闇でも、わずかな光源があれば被写体を認識できるスペックを持っています。

その超高感度は、ISO400万という数字を見れば分かる通り、一般的なカメラをまったく相手にしない圧倒的な実力を持っています。

これにより、夜間でのフルカラーHD撮影が可能で、暗闇の中での撮影だけでなく、災害発生時などに大きな働きをしてくれることでしょう。

もちろん、遠隔地への通信機能も備えており、飛行しながらリアルタイムに状況を災害対策本部などへ送ることができます。

大きな自然災害が立て続けに起こっている昨今、ドローンを災害対策に活用する事例が広まっており、「ME20F-SH」の活躍するシーンも増えてくるのではないでしょうか。

DJI赤外線カメラ「XT2」

さまざまな用途に活用できるドローン搭載用サーモカメラ「XT2」。

このカメラにはFLIR「Tau2」サーマルセンサーと4Kビジュアルカメラを搭載しており、理想的なサーマルソリューションとして高い支持を集めています。

このカメラにはさまざまな機能が搭載されているのも大きな特徴のひとつです。

「高温アラーム」では、対象物の温度が事前に設定されたパラメーターを超過すると即座に通知されたり、「ヒートトラック」では、カメラが最も高温な対象物を自動追尾していきます。

単純に温度を測るだけでなく、テクノロジーと組み合わせることで、新しい付加価値を創造していくのはDJIの得意とするところ。

この「XT2」もまさにそういったDNAを感じるプロダクトとなっています。

他にも特定の対象物をトレースするクイックトラックや、特定の温度帯にフォーカスする等温線などを駆使することで、肉眼では確認できない詳細な状況を把握することができ、これにより設備や建物の被害状況、行方不明者の捜索など、目視不可能だった情報を可視化することができます。

なお、この「XT2」は、DJIの「M200」シリーズと「M600 Pro」に対応しています。

まとめ

DJI「Mavic 2 Pro」搭載カメラ「L1D-20c」・・・低照度環境で美しい映像!
絞り:F2.8~F11 / 2000万画素1インチCMOSセンサー搭載 / ISO感度最大12800

DJI「Mavic 2 Zoom」搭載カメラ・・・遠くの被写体を高解像度で撮影!
光学2倍ズームレンズ(24mm~48mm)搭載 / デジタルズーム併用で最大4倍までズーム可能 / 望遠レンズで9枚の画像を撮影・合成し超高解像度写真の撮影

CANON「ME20F-SH」・・・災害時の働きに期待!わずかな光源で被写体を認識!
ISO400万 / 35mmフルサイズCMOSセンサー / 遠隔地への通信機能搭載

DJI赤外線カメラ「XT2」・・・撮影以外にも活躍する豊富な機能を搭載!
FLIR「Tau2」サーマルセンサー搭載 / 4Kビジュアルカメラ搭載 / 高温アラーム機能 / ヒートトラック機能等

さいごに

いかがでしたでしょうか?

このように単純に「高性能カメラ」というだけでなく、正統派の進化を遂げているものもあれば、ある特定の分野でその実力を大いに発揮するカメラも出現してきています。

これもひとえにドローンを活用するシーンが次々と出てきているからでしょう。

次の世代のドローン用カメラはどんなものになるのか、今から楽しみですね。

 

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